韓国の胃カメラ・大腸カメラ 完全ガイド ― 海外からお越しの方のために
最終更新 2026-10-28
目次
こんな方におすすめ / 事前にお知らせいただきたいこと
韓国では胃カメラ・大腸カメラを鎮静(眠った状態)で受けるのが一般的で、検査から結果の説明まで1日で済ませられるため、モンゴル・ロシア・中央アジア・中国から旅行の日程に合わせて受けに来る方も多くいらっしゃいます。
- 40代以降で胃カメラ・大腸カメラを一度も受けたことがない方、または前回の検査から長い時間がたっている方
- 胸やけ・お腹の張り・頻繁な下痢や便秘など、消化器の不調が続いている方
- ご家族に胃がん・大腸がんの既往がある方、またはピロリ菌の治療を受けたことがある方
- 自国では内視鏡の待ち時間が長い方、つらさが心配で先延ばしにしてきた方
なぜ韓国では内視鏡検査を受ける人が多いのか
韓国は胃がんが比較的多いため、早くから国の検診に胃カメラが含まれてきました。それだけ内視鏡検査の経験が豊富な医療環境です。
- 豊富な検査経験:定期健診で内視鏡を受ける人が多く、健診センターや消化器内科の医療スタッフの経験が豊富な傾向があります。
- 鎮静下の内視鏡が一般的:鎮静剤を注射して眠っている間に検査が終わるため、つらさへの不安が少なくて済みます。
- 胃と大腸を同じ日に:胃カメラと大腸カメラを、1回の鎮静で続けて受けることができます。
- 検査中の処置:小さなポリープは検査中にその場で切除することが多く、改めて来院しなくて済む場合が多くあります。
- スピーディーな説明:内視鏡の所見は、通常、当日に医師が写真を見ながら説明します。
鎮静あり内視鏡 vs 通常の内視鏡
どちらが優れているというより、健康状態とスケジュールに合わせて選びます。韓国の健診センターでは、鎮静ありを選ぶ方が多くいらっしゃいます。
| 項目 | 鎮静あり内視鏡 | 通常(鎮静なし)の内視鏡 |
|---|---|---|
| 進め方 | 点滴で鎮静剤を入れ、眠ったような状態で検査 | 起きたまま、のどに麻酔スプレーをして検査 |
| 感じ方 | ほとんど記憶に残らず、つらさが少ない | 胃:吐き気・げっぷ、大腸:お腹の引っ張られる感じ・張りを感じることがある |
| 検査後の回復 | 回復室で30分〜1時間ほど、目が覚めるまで休憩 | すぐに帰宅可能 |
| 当日の制限 | 運転・飲酒・重要な決断は禁止、付き添いが必要 | 特別な制限はほとんどなし |
| 注意が必要な場合 | 心臓・肺の病気、睡眠時無呼吸、高齢、鎮静剤で異常な反応が出たことがある | 嘔吐反射が強い方や緊張が強い方はつらく感じることがある |
検査の準備 ― 胃カメラと大腸カメラ
胃カメラは絶食だけで準備が整いますが、大腸カメラは腸をきれいに空にできるかどうかが結果を左右します。腸が十分に空になっていないと、小さなポリープを見逃したり、再検査が必要になったりすることがあります。
胃カメラの準備
- 8時間以上の絶食:通常、前日の夕食は軽めに早く済ませ、夜9時以降は食べ物・ガム・たばこを控えます。
- 水:少量の水を飲んでよいか、最後に飲める時間は、医療機関の案内に従ってください。
- 検査当日の朝は、何も食べずにお越しください。
大腸カメラの準備
- 12〜3日前から食事制限種のある果物(スイカ・韓国メロン・キウイ・ぶどう)、のり・わかめなどの海藻類、雑穀・玄米、ナッツ類、キムチやナムルなど食物繊維の多い食べ物は避けます。白いおかゆ・白いご飯・豆腐・卵・バナナなどは、おおむね問題ありません。
- 2前日昼食・夕食は白いおかゆなど軽いものにし、夕方から腸管洗浄剤を案内された量に分けて飲みます。水も十分に一緒に飲みます。
- 3当日の早朝残りの腸管洗浄剤を飲みます。黄色い水のような透明な便が出れば、よく準備できています。
- 4準備が足りないと感じたら、すぐにマネージャーにお知らせください。医療機関と相談のうえ、追加の対応をご案内します。
服用中のお薬がある場合 ― 事前に必ず確認
お薬は自己判断でやめず、処方した医師と検査を行う医療機関の案内の両方に従うのが原則です。
| 薬の種類 | 一般的な案内 | 理由 |
|---|---|---|
| アスピリン・抗血小板薬・抗凝固薬(ワルファリンなど) | 中止するかどうか、期間について、処方医と事前に相談 | ポリープ切除・生検の際の出血リスク |
| 糖尿病薬・インスリン | 絶食・腸管洗浄中は、通常、服用・注射を休むか減らす | 絶食中の低血糖のリスク |
| 血圧の薬・心臓の薬 | 当日の早朝に少量の水で服用することが多い | 急にやめると血圧が上がることがある |
| 鉄剤・便秘薬など | 大腸カメラの数日前から中止するよう案内されることがある | 腸管洗浄と視野に影響するため |
検査当日の流れと所要時間
- 1受付(通常は午前)パスポートで本人確認をし、検査着に着替えます。マネージャーが同行して通訳します。
- 2問診・同意書病歴、服用中のお薬、最後の食事と腸管洗浄の状態を確認し、鎮静の同意書に記入します。
- 3点滴の確保と鎮静腕に点滴を入れ、鎮静剤を注射します。
- 4検査胃カメラは約5〜10分、大腸カメラは約15〜30分で、ポリープ切除がある場合はもう少しかかります。
- 5回復室目が覚めるまで30分〜1時間ほど休みます。大腸カメラの後は、お腹にガスがたまって張ることがあります。
- 6結果の説明医師が内視鏡の写真を見ながら所見を説明します。マネージャーが通訳します。
受付から帰宅まで、胃カメラのみなら2〜3時間、胃と大腸を一緒に受けるなら3〜4時間を目安にしてください。人間ドックなどの総合健診と一緒に受ける場合は4〜6時間かかります。
ポリープが見つかったら ― 切除と生検
大腸カメラの検査中に見つかった小さなポリープは、ほとんどがその場で切除します。胃で気になる部分が見つかった場合は、小さな組織を採取して調べます。
- その場で切除:小さなポリープは、検査中にスネアや鉗子で取り除くことが多くあります。
- 別日の処置:大きい場合や形状から精密な処置が必要な場合は、別の日程や入院での処置をすすめられることがあります。
- 抗凝固薬を服用中の場合:出血リスクのため切除を見送り、後日に行うことがあるため、お薬の情報を事前にお伝えいただくことが大切です。
- 検査当日医師がポリープの数・大きさ・切除したかどうかを説明します。
- 約3〜7日生検結果が出るまでの一般的な期間です。医療機関や検査の種類によって、もう少しかかることがあります。
- 結果が出たら帰国後の場合は、マネージャーが結果を受け取って要点をお伝えし、次回の検査時期も一緒にご案内します。
検査後の回復とお食事
- 最初の食事:回復したらまず水を飲んでみて、白いおかゆなど柔らかいものから始めます。
- ガス・お腹の張り:大腸カメラの後はお腹に空気が残ることがあり、歩いたりガスを出したりすると、たいてい楽になります。
- のどの違和感:胃カメラの後は、1日ほどのどがイガイガすることがあります。
- ポリープ切除後:医師の案内に従い、数日間は辛い物や刺激の強い食べ物、飲酒、サウナ、激しい運動を避けます。
- 翌日:特別な処置がなければ、ほとんどの方が普段どおりの生活や観光ができます。
旅行日程の例(1〜3日)
- 1日目入国・宿泊先に到着。大腸カメラを受ける場合は、軽めの夕食のあと腸管洗浄剤を飲み、宿泊先で休みます。食事制限は、出国前に自国で始めてください。
- 2日目午前に内視鏡検査と結果の説明。鎮静後は宿泊先で休み、夕食は優しいメニューで。
- 3日目特別な処置がなければ、帰国またはソウル江南エリアの観光。大きなポリープを切除した場合は、フライトの予定を医師と相談します。
胃カメラのみなら、到着翌日の午前に検査を受けて当日夜に帰国することも可能ですが、鎮静後の疲れを考えると1泊以上をおすすめします。提携の健診センターはソウル江南エリア(瑞草)にあるため、近くに宿泊先をとると、腸管洗浄中の移動の負担が減ります。
結果レポートの受け取りと、自国の医師への伝え方
- 当日:内視鏡の写真を見ながら、医師の説明を聞きます。写真のプリントやデータをもらえるか確認してください。
- 正式なレポート:通常1〜3週間以内にメールなどで受け取れます。英語のレポートに対応している医療機関も多くあります。
- 生検結果:出次第、マネージャーが受け取ってお伝えします。
- 自国の医師へ:要約よりも、原本のレポート・内視鏡の写真・生検結果の報告書を一緒に見せるほうが正確です。
カウンセリングで必ず聞いておきたい質問
- 私の年齢・家族歴なら、胃カメラと大腸カメラを一緒に受けたほうがよいでしょうか?
- 私の健康状態で、鎮静下の内視鏡を受けても大丈夫でしょうか?
- 服用中のお薬は、いつまで飲んで、いつから休めばよいですか?
- ポリープが見つかったらその場で切除しますか?どんな場合に別日を設けますか?
- 生検結果はいつ、どのような方法で受け取れますか?
- レポートと内視鏡の写真を英語でもらうことはできますか?
- 異常な所見があった場合、どの診療科に、どのくらい早く繋いでもらえますか?
医療機関の選び方
- 内視鏡を行う医療スタッフ:消化器内科などの内視鏡経験が豊富な専門医が、直接行っているかを確認します。
- 鎮静の安全管理:検査中に酸素飽和度・脈拍のモニタリングがあるか、回復室での経過観察が整っているかを見ます。
- 腸管洗浄の案内:腸管洗浄剤と食事がわかりやすく案内され、外国人向けの説明があるかを確認します。
- 消毒と衛生:内視鏡機器の洗浄・消毒の基準を守っているか、問い合わせてみるとよいでしょう。
- その後の連携:大きなポリープや異常な所見があったとき、精密な処置や専門診療につなぐ体制があるかを見ます。
この施術を受けられる提携クリニック
よくある質問
鎮静下の内視鏡は本当に痛くないのですか?
胃カメラと大腸カメラを同じ日に受けられますか?
絶食は何時間必要ですか?
腸管洗浄剤を飲むのがとてもつらいのですが、何か方法はありますか?
血圧の薬・糖尿病の薬・アスピリンはどうすればよいですか?
ポリープが見つかったら、すぐに取ってもらえますか?
生検結果はいつ出ますか?
検査の直後に飛行機に乗ってもよいですか?
一人で行っても検査を受けられますか?
内視鏡はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
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このページは一般的な情報を提供するもので、医学的な診断や処方に代わるものではありません。検査の方法と準備、鎮静の有無、ポリープ切除と結果の解釈は個人の健康状態によって異なり、服用中のお薬の調整や追加の検査・処置の要否は、必ず担当医の判断で決定されます。